phyto & earth, Tierramo

自然と繋がるオーガニックな暮らし。心と身体が満たされるスペインのフィトテラピー(植物療法)♡

フィトテラピーって何?ヨーロッパの魅力をのせたハーブケア

「自然と繋がるだけで生命力が湧いてくる」

私は最近、このことをすごく実感しています。

植物ってすごいです。「雑草魂」なんて言うけれど、ほんとにほんとに、どんなに踏み潰されようが嵐が来ようが、引っこ抜かれようが、どこからともなく生えてくる。

二酸化炭素と太陽光の力を借りながら、自分で自分の身を守るべく様々な成分を生み出して、厳しい自然の中で凛と輝いています。

 

影にひっそりと生えている時もあるけれど、誰に見られなくても自信があって、それぞれに個性があって美しい。力強い生命力と、どんな弱さも受け入れてくれる包み込むような安心感をたずさえています。

 

そんな植物の力に助けられて、寄り添ってもらって、私の心と体は癒され、また立ち上がる勇気をいただきました。

 

 

フィトテラピー(植物療法)って何?

 

最近この言葉を耳にするようになった方は、純粋な疑問が湧いてきたと思います。

耳慣れない言葉に「ちょっと胡散くさそう」と思われる方もいらっしゃるかも。(笑)

 

私は今、メディカルフィトテラピーアドバイザーとして、フィトテラピーの楽しさや奥深さをみんなに知ってもらい一緒に楽しみたい!という気持ちを持っています。

しかし、この言葉に出会った当初は、これまでの私の人生には全く馴染みのない世界で、正直にいうと胡散臭いやつじゃないかと思っていました。

 

なぜそのように思われてしまうのかな。

 

これは後述しますが、日本でのフィトテラピーの”立ち位置”によるところが大きいのではと思っています。

 

 

 

私とフィトテラピーとのはじめての出会いは友達から。

私が自然やオーガニック、オシャレなものに興味を持っていたことから、仲の良かった友達に「フィトテラピーというのがあるよ」と教えてもらったのがきっかけでした。

日本のフィトテラピーの第一人者である森田敦子先生の言葉も、記事を探して目を通しましたが、その時は「へ〜すごい」と思って終わってしまいました。なんとなくその時の自分には引っ掛からなかったんです。

 

 

それからすっかり忘れ去っていたころに、アトピー性皮膚炎になりました。

 

 

とにかく痒みを抑えたい。

仕事の忙しさも相まって「もうどうでもいいけど、痒みだけはなくなれ!!!」とある意味投げやりな感じで、ケアする方法を調べ始めました。

 

 

皮膚科に通ってステロイド剤を使っていたのですが、なかなか良くならず...

もっと根本からケアできることはないのかと必死になって探していたそんな時に、ふと、友達の言っていたフィトテラピーのことを思い出したんです。

藁にもすがる思いで調べていくうちに「探していたものはこれだ!!!」と光が差したような感覚になりました。

 

 

こうしたきっかけで「フィトテラピー」を教えてくれた友達も巻き込んで、あれよあれよという間に学びがスタートしました。

するとみるみる心と体が整って、毎日が温かく幸せな気持ちで溢れるようになりました。

ほんとかな?と思う方もいらっしゃると思いますが、私はアトピー性皮膚炎のケアを通じてこの効果を体感しました。

こちらは、1年間の変化の写真。ゆっくりではありますが、確実に鎮まっていきました。現在もケアは続いていますが、これは自分へのギフトだと思って受け入れることにしました。

 



 

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、この自分を救ってくれたフィトテラピーについて。

自然療法や植物療法とも呼ばれていますが、これは植物の薬理作用を取り入れることで、本来私たちが持つ自然治癒力を高め、病気の予防や、病気に至る前のちょっとした不調をケアしていくこと。心と体に耳を澄ませ、未病にアプローチしていく伝承療法のことです。

より私たちに馴染みのあるところだと、東洋の漢方、最近よく聞くアーユルヴェーダアロマテラピーなんかもそのひとつです。フィトテラピーは西洋ハーブから来ています。

 

 

ヨーロッパでは、「フィトテラピスト(植物療法士)」というスペシャリストとしての仕事があったりします。ドイツやイギリス、ベルギーなどでは、国家資格として医療チームの一員に加わっている国もあります。カッコいいですよね。

 

残念ながら日本ではフィトテラピーが医療行為としては認められておらず、診断や処方などはできません。前述した通り、こうした日本での”立ち位置”によって、正体がつかめないような「胡散臭さ」が残ってしまうのかなと思います。

しかしながら、日本でも先駆者の先生方が民間の資格を用意してくださり、徐々にその認知度は高まってきています。近年では、術後のケアや介護現場、婦人科系のケアなどにおいて注目されはじめています。

 

 

こうして世界中で人々の生活をサポートし、その立場を認められはじめているフィトテラピスト。本当に素敵です!

私たちも個人で簡単に取り入れることができ、「病院にいくほどではないけどなんか調子悪い...」という未病に対するアプローチができるところがとっても魅力的♪

 

 

お家のお薬箱として、ナチュラルケアを取り入れてみること。

無理せずちょっとずつ取り入れるだけで、毎日の”生活そのもの”がとても楽しくなります。また、徐々に学びを深めていくうちに、しっかりと根を張った軸のある自分の”生き方”にも繋がっていきます。

 

 

 

 

最後に余談ですが...なぜ私が漢方などにいかずに、聞きなれないフィトテラピーから学び始めたのか。それはもうヨーロッパが大好きで、大の憧れだったからです。

1年間スペインに留学していた経験があり、その間にEU13ヶ国を放浪。芸術的で可愛くてオシャレなヨーロッパに魅了されていた私には、フィトテラピーがぴったりでした。

植物やハーブたちが本当にかわいいんです♪

やっぱり心の”トキメキ”は一番大事♡

 

 

 

ということで、今回はフィトテラピーについて、簡単にお伝えいたしました。

わずかでもその魅力を感じていただけていたら嬉しいです♪

 

 

次回は、現代医学とフィトテラピーの関係性について、気ままにお伝えしたいと思います〜

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。